約 2,781,177 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1782.html
バリーファイア 【ばりーふぁいあ】 ジャンル シューティング 対応機種 ゲームボーイ 発売元 東映動画 発売日 1990年6月29日 定価 3,900円 判定 なし ポイント 縦シューかと思ったら全然違った展開がタルイ 概要 物語 システム(兼問題点) 評価点 総評 概要 主に北斗関連でクソゲーマイスターの呼び名をほしいままにする東映動画(現:東映アニメーション)が、GB初期に送り出したシューティング。 東映が関わっているだけで身構える人も多いだろうが、本作は若干変な点はあるものの至って普通のシューティングである。 物語 宇宙暦0089。突然、地球に馬頭星雲から来たカタール星人が侵略してきた。超科学を誇るカタール星人の猛攻に地球は、最終防衛システム『D』を発動させた。 『D』とはあらゆる攻撃を防ぐバリアを地球を包むように張るシステムで、これの前にはさすがのカタール星人も撤退を余儀なくされた。 しかしカタール星人も新兵器を開発し『D』を突破してきた。そこで地球側は『D』システム・エリアでも戦える兵器、大気圏迎撃戦闘機『VOLLEYFIRE』を誕 生させた。カタール星人の野望を打ち砕くため、『VOLLEYFIRE』の死闘が始まる。(説明書より) 多くのシューティングゲームがそうであるように、一応ストーリーは設定されているがゲームの内容そのものに深く関わるわけではない。頭の片隅にでも留めておけば十分だろう。 システム(兼問題点) パッケージには宇宙戦闘機が隕石群をかいくぐりつつ、敵戦闘機と激しいドッグファイトを繰り広げるイラストが描かれている。 多くの方がパッケージイラストを見て期待するのは、「敵弾ひしめく中を華麗にかわしつつ敵機を颯爽と撃破していく縦シューティング」だろう。 ところが、実際に期待を込めてゲームを始めると… なんと敵一体、味方一体しかおらず、互いにヘボいレーザー攻撃を一発ずつ撃ち合う地味な戦闘が始まる。 しかも敵機体のスペックは自機と全く同じ。つまり、自機が撃破されるのと同じ弾数だけ敵に攻撃を当てる必要がある。 さらに単なる雑魚にも拘らず、耐久力だけでなく残機が設定されている(しかも自機と同じ2)。敵に耐久力が設定されているシューティングは山ほどあるが、敵に残機が設定されているゲームは珍しい(シューティングに限らず)。 縦方向への移動ができず、横にしか動けない変なシステム。 自機が戦闘機の形をしている意義が全くない。システムだけで言うなら、一対一の構図を除けば同じく移動方向が限定されている『スペースインベーダー』などに近い。むしろ敵が攻撃してくるブロック崩しか? 一部縦スクロールステージもある。しかし横にしか動けないのは相変わらず。ちなみに地形に挟まれると即死。 独特のシステムにより、展開が退屈。 敵と自機の間にはほとんどのステージで障害物が設置されており、これが両者の攻撃を遮ってしまうため、ほとんどの攻撃は相手に届かない。 敵弾と自機の弾は相殺可能。防御において重要なテクニックなのだが、当たり判定が曖昧なのかかすっただけでも相殺されてしまう。このため障害物をかいくぐって向こう側までたどり着いても相殺されるケースが多く、ダメージを与えられない。その上前述の通り敵にも残機があるので…。 自機の攻撃手段がレーザー一本というストイックさがまた退屈っぷりを加速させる。もちろんオプション、広範囲攻撃、ボムといった救済処置・緊急回避手段は搭載されていない。 敵CPUの頭が悪く、適当に行ったり来たりしながら弾をばらまくだけなのがさらに退屈さに拍車をかける。ボス戦では多くの場合3体同時に出現するが、的が大きい分こっちの方が爽快感があるようにも感じてしまう(*1)。 また反射板(*2)が登場するステージでは、自滅の方が怖い。敵は反射をほとんど考慮しないため、時間はかかるが放置した方が安全なことも。 アイテムの仕様もなかなかに不便。 アイテムは、出現するステージが完全に固定されている。出るかどうかだけでなく、中身も完全固定。 しかも基本一つのステージで一回しか出ないため、取り逃したら終了。特に貴重なパワーアップを逃したりすると…。 時代と言えばそれまでだが、セーブまたはパスワードコンティニュー未搭載という設定も、展開が遅いこのゲームでは痛い。 しかしコンティニューは、現在のエリアから、スコアもそのまま保存、回数制限なしというゆとり仕様。一応パワーアップは外れるが、本作のパワーアップは攻撃力を高めるだけなので、無しでも何とかなったりする。 尚、この仕様のせいでコンティニューした方がスコアを稼げるため、スコアがほぼ無意味な存在になっている。いくらハイスコアなどの記録機能がないとはいえ、もう少し考えられなかったのだろうか。 上記の仕様に加え、本作は敵の出現数固定+敵を全滅させないと先に進めない+クリア済みステージには引き返せないという仕様であるため、むしろ低スコアクリアの方が難しかったりする。 評価点 後に『ミスティックアーク』の作曲でその名が知られる森彰彦氏作曲のBGMは時としてGBとは思えないほど重厚でかっこいい。 曲数も雑魚戦だけで何曲も用意してあるなど、非常に豪華な仕様である。 そういうゲームと割り切れば十分遊べる出来。 ステージごとに障害物のバリエーションが豊富で、以前のステージとはまた違った攻略法が要求される。 またある程度の制限はあるが、次に攻略するステージを自由に選べるシステムがある。パワーアップアイテムを先に回収することで難易度を下げたり、簡単そうな方から先に進めたり自由度がかなり高い。 確かに展開は遅いが、類似したシステムを持つゲームは現在でもあまりなく、そういう意味での希少価値はある。 「思いついても誰もやらなかっただけだろ」は禁句。 現在ではほぼ意味のない話だが、対人戦はなかなかに盛り上がる出来とのこと。 総評 森彰彦氏のBGMは非常によくできている。既存のゲームをGBで出来るようにした作品が多かったGB初期に、意欲的なシステムを多く盛り込んだ点も評価できる。 しかし、シューティングとは到底思えない爽快感のなさが最大の問題。現在に至るまで本作のフォロワーが全くと言っていいほど存在しないことからも、失敗だったと言わざるを得ない。 とりあえず遊べないほど酷い完成度ではない。森彰彦氏のBGMを堪能しつつ、終始一発ずつ弾を撃ち合う展開が我慢できるならやってみてもいいだろう。
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/551.html
パーティメンバー:DQⅦ 【主人公】―【キーファ】―【マリベル】―【ガボ】―【メルビン】―【アイラ】 概要 Ⅶのメインキャラの1人。フルネームはキーファ・グラン。 外伝の【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】では10歳のキーファが主人公に抜擢された。 その他、Ⅸなどにも出演している。 DQⅦ3DS版 戦闘能力習得特技 DQⅨ DQMCH いたストポータブル 漫画版 DQⅦ グランエスタード国の王子で、家族は父【バーンズ・グラン】と妹【リーサ姫】。母親は既に他界している。 主人公、マリベルとは友人。好奇心旺盛で父とはよく対立しているが、彼の好奇心がすべてのきっかけであった。 パーティの主力として活躍するが、過去の時代で出会ったユバールの踊り子【ライラ】に恋をして、そのままユバールの守り手として過去に留まる事を決意し、主人公たちと別れた。信頼して旅に出ることを許可していた父親やブラコン気味の妹に何も言わず、王子としての責務を果たさず、つまるところ女の為にパーティを抜けるキーファのプレイヤーからの評価は非常に低い。 その後はライラと結婚。【アイラ】は二人の子孫にあたる。 タイムパラドックスとか色々と突っ込みたくなるが、Ⅶではよくあることなので、そこはまあ目をつぶって。 ライラが2代目の踊り子、アイラが10代目の踊り子ということから、彼は現代から200~250年前に留まったと推察される。 主人公達と別れてからもユバール族と共に旅を続けており、再会する事は無かったが、エンディングで…。 現代では歴代最強の伝説の守り手として名前こそ伝わっていないが、存在は有名。 アイラの初期装備である【ユバールの剣】はキーファが見つけたものらしい。 3DS版 配信石版「なつかしき友の記憶」で再登場。 キーファと別れた直後の世界に再び現れた主人公たち。 しかし、なぜかこの世界では、誰も主人公たちの存在(声や気配など)を感知できていなかった。 仕方なくキーファの「ユバール族として認めるための試練」を見守っていた主人公たちだが、キーファの前に超強敵が立ちふさがり… キーファと直接会話ができないのは、前述のエンディングの都合もあるのだろう。 このイベントが追加されたことで、僅かながらもバーンズ王とリーサ姫が救われるようになった。 戦闘能力 MPは成長しないものの、力・HPは後にパーティ最強となる主人公すら上回る数値。 更に攻撃ダメージを強化する「火炎斬り」をかなり早い時期に覚えるため、 パーティ最強の前衛として大いに頼れるナイスガイである…離脱するまでは。 前衛としてこの上ない能力を持つため、更なる強さを求めて種・木の実を与えて強化してしまった人も多く、その為抜けた際に別れを悲しむよりも「種返せ!」と思ってしまった人も多数存在したとか。 一時期は【種泥棒】なるとんでもない呼ばれ方もされたが、 近年ではむしろ「ドラクエ7始めました!アドバイスお願いします!」みたいな投稿に 「キーファ強いから種どんどん使うといいよ!」と返すのが1つの様式美となりつつある。 なお、彼が抜けた直後の武器屋(【ふきだまりの町】など)では、ほぼ彼専用の【くさりがま】(ガボも装備可能だが攻撃力-)と【おおかなづち】が売っている。 何故抜けたキャラしか装備できない武器が売られているかは謎だが、これ以外にも彼が抜けた後のみ手に入る武器、防具も一応きちんと装備できるように設定されているため、ひょっとしたら製作段階では彼は残る方向だったのかもしれない。 ただ、ユバールとダーマの順番を入れ替えただけの可能性もある。確かに転職直後に抜けたらブーイングものだが…。 パラメータは純粋な戦士系で、パーティの中では一番のHPと力を誇るが、MPは0のまま全く成長しない。 彼はMPが増えない最後のパーティキャラである。 ちなみに、3DS版DQⅦでは、Lv50になったときのみ狂ったかのように身の守りが579も成長し、Lv99まで上げると682となる。 他のパーティメンバーは普通に育てた場合Lv99でも200前後なので、その凄さがわかるだろう。 普通に考えれば「だが、どうやって離脱前にそこまで育てるんだ?」と突っ込まれそうだが、 3DS版ならば【すれちがい石版】を活用すれば荒唐無稽な話ではない。 もっとも、離脱してしまうのでやるメリットは皆無なのだが。 これは3DS版だけの仕様で、PS版ではLv99で220といたって普通な値になる。 習得特技 習得Lv 習得特技 5 かえん斬り 9 受けながし(PS版のみ) 12 気合いため 15 ゾンビ斬り 20 真空斬り 城で剣の訓練をしていたおかげか、戦士系の特技も習得する。 パーティの先頭を任せて、ガンガン攻めさせるといいだろう。 かえん斬り習得以降、戦闘をAIに任せると、ほぼかえん斬りマシーンと化す。 ゾンビ斬りは離脱直前に習得するかしないかというギリギリのライン。 仮に覚えても、時期を考えると出現する特効モンスターは【くさったしたい】くらいだろう。 そんなわけで真空斬りまで習得することはまずないだろう。 3DS版ではうけながしが消えたので、習得レベルを前倒しにしても良かったと思うが。 DQⅨ Wi-Fiゲストとして2010年3月19日より配信。 職業はなんと【魔法戦士】。って、あなた歴代キャラでも珍しいMPが0のままのキャラでしょ? 魔法なんて使えないのに、これって経歴詐称なんじゃ…。確かに十八番の火炎斬りは魔法戦士の得意技だけど…。 コスプレ装備を集めると「さすらいの王子」の称号がもらえる。 【さすらいのテーマ】をバックに歩くレイドック王子の方が「さすらいの王子」っぽい気もするが。 DQMCH この頃から冒険への憧れはあったようで、いつも城を抜け出そうとしていた。 ある日、バーンズ王を怒らせてしまい、自室のタンスの中に隠れていると、冒険へといざなう不思議な声が聞こえる。 外に出てみると旅の扉が現れており、そこに入ると全く見知らぬ世界へと降り立ってしまう。 そこで出会った【ルイン】率いるキャラバン隊を助け、以降はどんな願いも叶えるというオーブを求め、彼らと共に冒険を繰り広げる。 また、この世界でⅦ本編で出会うことのなかった【フォズ】とも出会っている。 いたストポータブル マリベルと共に登場。 相変わらずテンションが高く、セリフもなかなか暑苦しい。 親の悩みの種である王子という共通点からか、【ヤンガス】に「そこはかとなく【チャゴス】王子に似てる」と言われてしまう。 強さはCランクと、あまり手強い相手ではない。 プレイスタイルは自分のエリアの株を買ってその店を大きくするというタイプで、相乗りはあまりしてこない。 Cランクの仕様上、株購入枚数や増資額が中途半端なのであまり怖くない。 ただしSランクに強化されると、相乗りや10株売りといった行動を取るようになり、Sランク相応の強さを見せる。 漫画版 カムイ版エデンではマリベルと恋仲にあったが、最終的には本編通りユバールと人生を共にした。 ライラに惚れたからパーティを抜けるのではなく、キーファがいないとユバールの民が滅んでしまうという夢を見たことが守り手になる切っ掛けとなっている。アルスも真意を汲み取り、キーファを送り出した。 また、ライラが【ジャン】の子供を妊娠している描写がある為、ライラと結婚したかは分からない。 ロトの縁者へ転生を繰り返していているという設定が付加された。先述の夢では呪われた血と言われている。
https://w.atwiki.jp/fireprowrestling00/pages/5.html
ファイヤープロレスリング年表 各種ファイヤープロレスリングシリーズの発売日・タイトル・ハード機種を明記しました。 発売日 タイトル 機種 1989年06月22日 ファイヤープロレリング コンビネーションタッグ PCエンジン 1990年09月14日 プロレス ゲームボーイ 1991年08月30日 ファイヤープロレスリング2nd BOUT PCエンジン 1991年12月20日 スーパーファイヤープロレスリング スーパーファミコン 1992年03月27日 サンダープロレスリング列伝 メガドライブ 1992年11月13日 ファイヤープロレスリング3 LegendBout PCエンジン 1992年12月25日 スーパーファイヤープロレスリング2 スーパーファミコン 1993年12月29日 スーパーファイヤープロレスリング3 FinalBout スーパーファミコン 1994年02月04日 スーパーファイヤープロレスリング3 イージータイプ スーパーファミコン 1994年07月22日 ファイプロ女子ALL STAR DREAMSLAM スーパーファミコン 1994年12月22日 スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL スーパーファミコン 1995年 ファイプロ外伝 ブレイジングトルネード アーケード 1995年02月03日 ファイプロ女子 憧夢超女大戦 全女vsJWP PCエンジン 1995年06月30日 スーパーファイヤープロレスリング クイーンズスペシャル スーパーファミコン 1995年08月25日 ファイプロ外伝 ブレイジングトルネード セガサターン 1995年12月02日 スーパーファイヤープロレスリングX スーパーファミコン 1996年03月15日 ファイヤープロレスリング アイアンスラム 96 プレイステーション 1996年03月29日 スーパーファイヤープロレスリングX プレミアム スーパーファミコン 1996年12月27日 ファイヤープロレスリングS シックスメン・スクランブル セガサターン 1999年06月24日 ファイヤープロレスリングG プレイステーション 2000年 ファイヤープロレスリングCB カードゲーム 2000年06月01日 ファイヤープロレスリングG スパイクライブラリー版 プレイステーション 2000年08月31日 ファイヤープロレスリング for Wonder Swan ワンダースワン 2001年01月22日 ファイヤープロレスリングi 携帯コンテンツ 2001年03月01日 ファイヤープロレスリングD ドリームキャスト 2001年03月21日 ファイヤープロレスリングA ゲームボーイアドバンス 2001年03月21日 Fire Pro Wrestling ゲームボーイアドバンス 2002年02月04日 ファイヤープロレスリングJ 携帯コンテンツ 2002年07月19日 ファイナルファイヤープロレスリング~夢の団体運営!~ ゲームボーイアドバンス 2002年07月19日 Fire Pro Wrestling 2 ゲームボーイアドバンス 2003年06月05日 ファイヤープロレスリングZ プレイステーション2 2005年09月05日 ファイプロ・リターンズ プレイステーション2 2006年07月13日 ファイプロ・リターンズ Best プレイステーション2 2011年11月 ファイヤープロレスリング in Mobage 携帯コンテンツ 2012年09月21日 Fire Pro Wrestling Xbox 360 Etc…
https://w.atwiki.jp/gods/pages/24819.html
グランドマザーファイア(グランドマザー・ファイア) 北米ズニ族の善良な火の精霊。
https://w.atwiki.jp/atwiki4/pages/26.html
作詞:影山ヒロノブ 作曲:影山ヒロノブ 編曲:鈴木マサキ All Inst:鈴木マサキ LIVE JAM Project Hurricane Tour 2009 Gate of the Future 収録 レスキューファイアー JAM Project ベストコレクションⅦ SEVENTH EXPLOSION
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/110.html
THE トリッキー 効果モンスター 星5/風属性/魔法使い族/攻2000/守1200 このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚する事ができる。 上級モンスター 風属性 魔法使い族 関連カード トリッキーズ・マジック4 トリッキーズ・マジック4(OCG)
https://w.atwiki.jp/gamefight/pages/222.html
おすすめアーケードスティックはこちらから ふりがな りっきー・おるてぃす 他の呼び名 ゲームの種類 スーパーストリートファイターⅣ プレイヤーの詳細 戦績 動画(Youtube・ニコニコ動画・・・) EVO2010 ウメハラ(リュウ)vs リッキー・オルティス(ルーファス)スパIV決勝
https://w.atwiki.jp/dfanfan/pages/41.html
マーベルファン キャラクターファイル マーベル・スタジオのヒット映画の数々は、アメリカで人気のマーベル・コミックのヒーローたちを題材にしています。マーベルヒーローの魅力を解説するマーベル・キャラクターファイル。1ページ。 FILE27からは「キャラクターファイル」の殻を破り始めた。まだまだキャラクター縛りでも耐えられたと思うが。 多分またタイトルの「CHARACTER」がしれっと消える。乞うご期待。 No. キャラクター 主な出演作品 号 ページ 32 『マーベルズ』 『マーベルズ』 No.417(2023.12) 134 31 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 『ガーディンズ・オブ・ギャラクシー』 No.416(2023.11) 140 30 『アイ・アム・グルート』 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 No.415(2023.10) 140 29 アントマン&ワスプ 『アントマン&ワスプ』 No.414(2023.9) 140 28 マーベル・シネマティック・ユニバース・テレビ・シリーズ 『ロキ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 No.413(2023.8) 132 27 マーベル・シネマティック・ユニバース・テレビ・シリーズ 『ワンダヴィジョン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』 No.412(2023.7) 140 26 シュリ 『ブラックパンサー』 No.410(2023.6) 128 25 ブラックパンサー 『ブラック・パンサー』 No.409(2023.5) 146 24 ヴァルキリー 『マイティ・ソー バトルロイヤル』 No.408(2023.4) 134 23 マイティ・ソー/ジェーン・フォスター 『マイティ・ソー』 No.407(2023.3) 134 22 ソー・オーディンソン 『マイティ・ソー』 No.406(2023.2) 136 21 ヘラ 『マイティ・ソー バトルロイヤル』 No.405(2023.1) 140 20 ウォン 『ドクター・ストレンジ』 No.404(2022.12) 142 19 ピーター・パーカー 番外編 『スパイダーマン:ホーム・カミング』 No.403(2022.11) 140 18 ピーター・パーカー 『スパイダーマン:ホーム・カミング』 No.401(2022.10) 130 17 シャン・チー 『シャン・チー/テン・リングスの伝説』 No.400(2022.9) 130 16 ニック・フューリー 『アイアンマン2』 No.399(2022.8) 138 15 バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アドベンチャー』 No.398(2022.7) 138 14 ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 No.397(2022.6) 140 13 キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル 『キャプテン・マーベル』 No.396(2022.5) 138 12 クリント・バートン/ホークアイ 『アベンジャーズ』 No.395(2022.4) 128 11 ロケット&グルート 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 No.394(2022.3) 130 10 ガモーラ&ネビュラ 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 No.393(2022.2) 136 9 ピーター・クイル/スター・ロード 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 No.392(2022.1) 138 8 ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ 『アイアンマン2』 No.391(2021.12) 146 7 スコット・ラング/アントマン 『アントマン』 No.390(2021.11) 140 6 スティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ 『ドクター・ストレンジ』 No.389(2021.10) 128 5 ブルース・バナー/ハルク 『インクレディブル・ハルク』 No.388(2021.9) 142 4 ロキ 『マイティ・ソー』 No.387(2021.8) 130 3 ソー・オーディンソン/ソー 『マイティ・ソー』 No.386(2021.7) 144 2 スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 No.385(2021.6) 137 1 トニー・スターク/アイアンマン 『アイアンマン』 No.384(2021.5) 138 MARVEL FAN 『ディズニーファン』の中に潜む反乱因子。「ピクサーファン」「スター・ウォーズファン」など他の宗派を出し抜いたつもりでいる。 No. テーマ 号 ページ 3 『ブラックパンサー』 No.379(2020.12) 134 2 ロマンス編 恋するヒーロー No.378(2020.11) 130 1 入門編「アベンジャーズ」と仲間たち No.375(2020.8) 122-123
https://w.atwiki.jp/openoreguild/pages/116.html
サンクトゥス・フルゴルにある(主に龍殺しとかの実績が)有名な生産ギルドファイアワークス。 生産や人探しから調査・討伐まで何でも請け負う事で知られている。 その敷地の片隅に、余り使われていない劇場がある。 演目表には、今日の日付と五時半という時刻だけが書かれている。 夕陽が街並みを紅く染める頃合い、ふたりの少年が劇場を訪れた。 リコト「ここが少年ファイアワークス隊のアジトなの?」 ペガ 「そんなところですね、そろそろ五時半だから皆集まってる頃合いだと思いますよ」 リコト「とりあえず入ろーよ、ボク寒いのやだよ」 ペガ 「はいはい、行きますよー」 ============================================================================================ ======================================================================================= 劇場内に入り、普段は無人のホールへ。 舞台上には、既に先客が居た。 アレン「ようやく依頼主のお出ましか、遅かったじゃねーか」 レヴィ「そろそろ懐厳しい…報酬期待してる」 マキナ「あれーペガちゃん、その子誰? 新人さん?」 リコト「この人達が少年ファイアワークス隊…?」 ペガ 「リコトって言うんだ、うちの新人だよ」 アレン「なんだよそっちの新人かよ、ちゃんと収入有って良いねぇ」 ペガ 「ちゃんと成功報酬払ってんだから文句言わない!」 アレン「へいへーい」 レヴィ「あれ、その子もしかしてエルフ…? 耳尖ってる」 アレン「そーいや確かにな」 リコト「えっとこれは……」 リコトは耳のことを突っ込まれてあからさまに動揺している。 それも当然だ。 リコトはその耳のせいで虐げられていたのだから。 ペガ 「あー…この子ハーフエルフなんだよ」 リコト「何言ってんだよ! そんなの知られたら何されるか…」 マキナ「ビクついちゃってカワイー! あたしらそーゆーの全然気にしないから大丈夫だよ!」 そう言うと少女はフードを脱いだ。 同時に猫耳が露わになる。 マキナ「あたしは猫族のマキナ、よろしくね!」 続いて隣に座る少年がバンダナを外した。 その額には小さな角が生えている。 アレン「俺は妖鬼のアレン……まあ、よろしく」 今度はもうひとりの少年が帽子を脱いだ。 すると細長い耳がぴょこんと立った。 レヴィ「ぼくはレヴィ…兎族」 リコト「みんな人間じゃないんだ…」 リコトは胸を撫で下ろす。 ペガ 「まだまだ亜人や妖鬼の社会的地位は高くないですからね、所謂ストリートチルドレンも多いんですよ」 ペガ 「だから路上で飢え死にする子供達を少しでも減らすために、イグさんは情報収集の手伝いで報酬を渡すことを考えたんです」 リコト「なーるほど、あの人らしいや」 ペガ 「でしょう? でも彼らは実際かなり役に立ってくれていますよ」 アレン「さァ、さっさと今回の依頼を言えよな。 こっちは働きたくてウズウズしてんだ」 マキナ「どーせ金欠なだけでしょ?」 レヴィ「まあまあ…落ち着いて」 ペガ 「それじゃあ早速今回の依頼を発表します」 ペガ 「今回の依頼はかなり危険だから本当は君らの協力は仰ぎたくないんですけど……」 アレン「今更何言ってんだ、さっさと言えよ……こっちは明日の飯が懸かってんだ!」 ペガ 「分かりましたよ……この間レンターっていうマッドサイエンティストが死んだんですけど、その研究成果がこの街に運び込まれたって噂があるんですよ」 レヴィ「研究成果…?」 ペガ 「通称【プロメテンの残滓】、それを元に研究が完成したら街ひとつ消し飛ぶじゃ済まないような代物です」 マキナ「何それ!? 面白そーじゃん! あたしらはさしずめ街を救ったヒーローかな?」 レヴィ「気が早い……」 マキナ「それってどんな形で運び込まれてんの?」 ペガ 「恐らくは魔導書、それも一冊じゃ収まらないはず」 レヴィ「自力で運んでくるのはキツそう……」 アレン「ところでそのハーフエルフも参加すんのか?」 ペガ 「勿論ですよ。 この子の名前は…」 リコト「リコトだよ、よろしく」 アレン「おう、こちらこそ。 仲良くやろうぜ」 レヴィ「よろしく……」 マキナ「よろしくー! それじゃあ早速手分けして情報集めよっか!」 アレン「そーだな、早く動かないとまたどっかに運び出されちまうかもしんねぇ」 ペガ 「それじゃあ頼みましたよ。 また明日、この時間に」 ペガ 「少年ファイアワークス隊…出動です」 ペガはそう言うと3F硬貨を3枚指で弾いた。 ============================================================================================ ======================================================================================= リコトは夜の街をひとり歩いていた。 リコト「参加するって言っても、ボクにできることなんてあるのかよ…」 路上で逞しく生き、過去に何度も情報収集をしているという少年達を見てリコトは思う。 彼らはなんて強いんだ、と。 彼らは自らの手で生きていく術を持っている。 ずっと教会で育てられ、これからも聖歌隊として生きていくであろうボクとは違う。 今お世話になっているギルド、ファイアワークスの面々にしてもそうだ。 ___________________________________________________________________________ リコト「ねーちゃん…何しに来たの?」 法王 「リコト、あなたは何時までもそうやって閉じこもっているつもりですか?」 リコト「何時までも…か。 そうかもね、年取らなくなっちゃったんだもん」 法王は暫く考え込んだ。 そして慎重に言葉を選びながら話す。 法王 「確かに二年前、リコトがハーフエルフだと知った時は驚きました。 でも私はあなたを畏れはしません」 リコト「そんなの知ってるよ! ねーちゃんはボクを怖がりも虐げもせずに傍に居てくれた」 法王 「そんなこと、例え私が法王で無かったとしても当たり前です!」 リコト「でも他の人達は違う! ねーちゃんがボクを怖がらないのだって本当は…!」 リコトはそれ以上続けることが出来なかった。 法王がとても…とても傷付いた表情をしたからだ。 リコト「…………ごめん、言い過ぎた」 法王はリコトの頬を優しく撫でる。 法王 「私はあなたが優しい子だって知ってます……そうだ!」 法王は何時もと変わらぬ優しい笑顔を浮かべる。 法王 「私のふぃあんせが所属している【ファイアワークス】というギルドがあるのです」 リコト「ふぃあんせってあの半蛇の蓬って人だよね?」 法王 「はい、蓬さんが所属している……一応は生産ギルドです」ニガワライ リコト「一応? そんなに胡散臭いところなの?」 法王 「胡散臭いと言えばそうなのですが……優しい人達ですよ」 リコト「優しいって言ったって、どーせボクのことなんて受け入れてくれる訳ないよ」 法王 「それは違います。 彼らの多くもまた虐げられてきた人達なのです」 リコト「えっ……?」 法王 「でも彼らは弱者の集まりではありません。 きっとあなたを変えてくれますよ」 リコト「…………分かったよ、ボクもずっとこのまま居る訳にはいかないから」 __________________________________________________________________________ ファイアワークスのメンバー達には、虐げられて行き場所もなく流れ着いた人も少なくなかった。 だからこそボクに対してもただの新入りとして接してくれる優しさを持っているのだろう。 けどそれだけじゃない、彼らはファイアワークスの一員という揺るがない誇りを――強さを持っていた。 それは今までただ生きてきただけのボクには無い強さだった。 多分彼らの優しさには裏が無いのだろう。 それはきっと何度その優しさに付け込まれようと屈しない強さが根底にあるからだ。 けれど、ボクはきっと―――そんな風に強くはなれない。 ボクには一体、何が出来るのだろう。 ============================================================================================ ======================================================================================= 兎に角、何かをしてみなければ何も起こらないし変わらない。 何をしようか考えた時、真っ先に思い付いたのはやはり歌うことだった。 教会で皆と、時にはひとりで、何度も歌った賛美歌を。 夜の路上でひっそりと風にメロディーを乗せる。 アメージング・グレース――神の愛への感謝を歌った曲だ。 しかしもしも運命を決めた神が居るのなら、ボクはそれを恨んでいるのだろう。 口では平然と賛美しながら。 いつかは本心から感謝を歌うことが出来るのか、ボクには分からない。 =========================================================================== ======================================================================= 肌寒い夜の路地の片隅に、小さな人集りが出来ていた。 透明なボーイソプラノが寒空を滑る。 二年前から全く変わっていない声だった。 一曲歌い終えてほうっと息を吐き出すと、寝ている住民達に配慮してか控えめな拍手が答えた。 集まった人達は周りの数人と感想を言ったり、愚痴を零したりしている。 他愛無い雑談に花を咲かせる人もいる。 この空間を作れたことが、ボクには少し誇らしかった。 ふと、誰かの喋り声が耳に入った。 「俺運送ギルドで仕事してるだろ。 この間おかしな荷物が届いて大変だったんだよ」 「それ、どんな荷物だったんだ?」 「中身は大量の魔導書でさ、内容は読めないようにプロテクトされてたんだけどな」 「へえ、そんでその荷物何処宛てだったんだよ。 大量の魔導書ってくらいだから貴族か何かか?」 「それが奇妙でさ、街外れのちっちぇー家なのさ」 「それは奇妙だなぁ」 「だろう? おかしいと思ったんだけど、自分のものだと主張するしお金も払ってもらったからな」 「なら別に良いじゃねーか、荷物だけ寄越せとか言われた訳じゃないんだろ?」 「まーな、そんだけの話さ」 リコト「その話、詳しく聞かせて貰えませんか?」ズイ 「「えっ?」」 まったく意外なところに情報が転がっているものだ。 ========================================================================================== ========================================================================================== ペガ 「少年ファイアワークス隊からの報告は以上です」 イグニス「そうかー……やっぱり噂は本当だったんだな」 ペガ 「みたいですね。 明日の内にレンター派の研究者の残党に引き渡されるみたいです」 イグニス「皮肉なもんだな、不死を辞める為の研究を不死を求める連中に利用されるなんて」 ペガ 「ええ、全くそんなものを求めて何になるって言うんですかね……」 イグニス「さあな、少なくとも俺達はそれを止めなきゃならない」 ペガ 「そうですね、レンターを“殺した”のは僕達なんですから」 イグニス「……それはそうと、明日って言ったら丁度新大陸の上陸調査の実行日だよな」 ペガ 「そうですね……僕は今回の調査には加われそうにないです」 イグニス「他のメンバーはどうする? ひとりで突入という訳にも行かないだろう」 ペガ 「そうですね、今回みたいな潜入の場合はむしろひとりの方がやりやすいんですけどね」 イグニス「でもレンターに関連する奴らだぞ、ひとりじゃ危険だ」 ペガ 「元密偵を舐めないでくださいよ……でももしもの時に備えて潜入得意なモスマンさんに待機してもらった方が良いかもですね」 イグニス「じゃあそうしとくよ――――誰だ!?」 蝙蝠 「キキッ…!」バササ イグニス「なんだ……蝙蝠か」 ペガ 「とりあえずそーゆうことで、明日に備えて僕は寝ますね」 イグニス「俺達も上陸調査があるからな、寝るとするか」 ========================================================================================== ペガ 「さてと、準備はこんな感じですかね」 ペガはもう一度持ち物を確認する。 今回は殺すよりも捕らえるのが目的だし、何よりスニーキングミッションに重装はご法度なのでトワイライトは置いていく事にする。 久し振りに使う麻痺毒瓶がベルトポーチに入っていることを確認し、ショートソードの流麗な刀身を撫でる。 ペガ 「久し振りの潜入……元密偵の腕が鳴ります」 ショートソードを腰の鞘に収める。 棚に置かれた【愛しき箱】をひと撫でし、ペガはギルドを後にした。 ============================================================================================ ======================================================================================= 正午近くのサンクトゥス・フルゴルは人々の活気に満ちている。 それを避けるように人通りの少ない路地へ。 建物に入る前に見つかっては元も子もないので慎重に。 ?? 「おにーさん何処行くの?」 急に話しかけられて動揺する。 まさかこんなところでバレたのか? 恐る恐る振り向くと、そこには見知った顔があった。 リコト「ひとりでこんなところに来たら危ないよ」 ペガ 「ってリコトですか。 それはこっちの台詞ですよ、早くギルドに戻ってください」 リコト「…………嫌だ」 ペガ 「なんでですか? 最悪死ぬかもしれないんですよ!?」 リコト「だからだよ! ボクにだって何か出来ることが…」 ペガ 「ありません。 駄目です」 リコト「そんなのやってみなきゃ分かんないじゃん!」 ペガ 「少年ファイアワークス隊への依頼は情報収集まで、此処から先は僕の依頼です」 リコト「ボクだってファイアワークスの一員だろ!」 ペガ「……そうですね。 でも―――駄目です、足手まといです」 ペガは自分でもびっくりするほど冷淡な声でそう告げた。 悔しげな表情で走り去るリコトに背を向け、いざ依頼の場所へ。 件の建物に到着。 密売人がアジトにしていると噂されている建物だ。 見つからないように裏口へ。 戸を少し開き、見張りが居ないことを確認して滑りこむ。 気配を殺し、神経を研ぎ澄ませ、慎重に会合場所を目指して進む。 廊下には見張りがひとり。 こちらには気付いていない。 ペガ 「……」シュッ 見張り「!?……うぐ…」バタリ 麻痺毒を塗ったショートソードで浅く斬り付け、転がす。 近くには会合が行われているであろう地下へと続く階段があった。 足音を立てない様に地下に降りる。 目的地はすぐそこだ。 地下の廊下を進み、いよいよ目的の部屋へ到着。 扉を少し開けて中を窺う。 __________________________________________________________________________ 研究者「さて、早速例のものを貰おうか」 密売人「へいへい、こちらに」バサッ 密売人が荷台に掛かった布を剥がすと、そこには大量の魔導書が乗せられていた。 研究者「確認しよう」 白衣の男が何やら呟くと、魔導書に掛かっていたロックが解除される。 男は全ての魔導書の中を見ると、それを荷台に戻す。 研究者「確かに確認した」 密売人「では預かり賃のお支払いを…うぐっ!?」バキュン 放たれた弾丸は密売人の胸を貫いた。 __________________________________________________________________________ 崩れ落ちる密売人を尻目に、ペガは部屋へ突入する。 研究者「…っ!? 感付かれたか!」 白衣の男は目を見開く。 ―――そして、獰猛な笑みを浮かべた。 咄嗟に竦みかけた身体を叱咤して目の前に躍り出る。 男と対峙した時、ペガの神経は自然と最高潮に研ぎ澄まされた。 研究者「チィ…ッ! 餓鬼が!」 男は持っていた銃を捨てると、懐からもう一丁の銃を取り出しペガに向けて発砲する。 ペガ 「視える…っ!」 研ぎ澄まされた感覚が銃弾の軌道を捉える。 ――チュインッ!! ショートソードの切っ先が銃弾を真っ二つに切り裂く。 ペガ 「……っ!」 その動きと連動して四肢は身体を前に運び、ペガはショートソードを男に突き込む。 男は咄嗟にその切っ先を躱すも、体勢を崩した。 それを見逃さずに素早く銃を持った手に手刀を浴びせる。 男が放った反撃の蹴りを紙一重で躱し、鳩尾を殴り付ける。 踞った男目掛けてペガはショートソードを振り下ろした。 ――視界が反転した。 訳の分からないまま床に叩き付けられる。 床を転がりながら見渡すと、筋肉隆々な男の姿。 顔立ちはさっきの見張りと似ているが、その身体は人間というよりむしろ魔物に見えた。 オーガ「屈強なオーガの身体を舐めてもらっちゃあ困るなァ、あんな毒くらいすぐに分解できるぜ」 迂闊だった、と言うしか無い。 姿形を変えて人間に偽装した魔族が居るとは想定外だ。 ショートソードはさっきの衝撃で手放してしまったし、そもそもあの肉体にダメージを通せるとは思えない。 オーガはもう一度突進するために構えを取っている。 この狭い室内では避けることもままならないだろう。 オーガが床を蹴る。 しなやかな筋肉が凄まじいスピードで躍動し、迫る。 ペガは突進をなんとか受け流し、オーガもろとも倒れこんだ。 組み合ったまま床を転がる。 そのままの勢いでオーガの身体を壁に叩き付け、ペガは腰のホルスターから魔導銃【ΑGITΩ】を抜いた。 真紅の銃身をオーガに押し付け、引き金を引く。 紅蓮の渦がオーガの肉体を包み込み、それは火柱となって薄暗い地下室を照らした。 ペガ 「はぁっ…はぁっ…!」 尚も燃え盛るオーガの亡骸から身体を離し、息を整える。 しかしその時には既に、白衣の男がこちらに銃口を向けていた。 研究者「流石に優秀な用心棒を雇っていたみたいだな――――死ね」 ペガ 「――っ」 ―――ひと筋の閃光が疾走った。 その閃光がペガを貫くことは無かった。 寸前のところで何かが銃弾を防いだからだ。 ペガ 「――赤い…蛙?」 研究者「今度は何だ!?」 状況を飲み込めずに居ると、今度は澄んだメロディーが地下室を反響していく。 昔一度聴いたことがあるポピュラーな賛美歌だ。 研究者「何処だ……出てこい!」 切羽詰まったその声に応える様に、見知った三人の子供達が飛び出してくる。 ペガ 「そんな、嘘だ……」 彼らは大きなフライパンを振りかぶると、音楽バフを存分に乗せて男の頭を殴り付けた。 ============================================================================================ ======================================================================================= ペガ 「助かりました……皆が来てくれなかったら僕死んでましたね」 リコト「本当だよ、無茶してくれちゃって」 ペガ 「それはこっちの台詞ですよ、こんな無茶して」 アレン「その無茶のお陰で生きてる奴に言われたくねーな」 ペガ 「言い返す言葉もないですね……」 レヴィ「追加報酬…出るよね」 マキナ「そんなことより、あたし達ほんとうに街を救った英雄だよ!」 アレン「誰も知らない英雄ってのも悪くないかもな」 さっきペガを庇った蛙が、ぴょこぴょこ跳ねて主の元へと還っていく。 ローブを纏った少年がため息を吐いた。 レン太「ったく、手間掛けさせやがって」 ペガ 「いやそもそもなんでレン太がここに?」 レン太「自分の研究が悪用されるってのに黙って見てる訳にもいかないだろう」 ペガ 「あー……聞いてたんですね、イグさんとの会話」 レン太「そういうことだ」 ペガ 「良い趣味とは言えませんね…まあ今回は助かりました」 リコト「さあ早くこの人を縛って教会に突き出しちゃおう!」 アレン「そうだな、これで俺達もいよいよ英雄か!」ワクワク もう帰りムードだが、そういう訳にはいかない。 ペガ 「その前に……この魔導書は燃やさないとですね」 レヴィ「でもそれ…ぼくたちが取引潰した…証拠じゃ」 レン太「教会に預けて悪用されたら元も子もないからな、全部燃やしちまうのが手っ取り早いさ」 ペガ 「そういうことです」 ペガは持ってきた石油を念入りに魔導書に掛けると、着火した。 禁忌の研究が記録された魔導書は、その全てがひっそりと焚かれる事となった。 ============================================================================================ ======================================================================================= こうしてボクの少年ファイアワークス隊としての最初の依頼は幕を閉じた。 夕焼けに照らされる帰り道を進みながら、無意識に幼い頃に歌った童謡を口ずさんでいた。 ペガ 「その歌知ってますよ、ちっちゃい頃に父さんと母さんと歌いましたから」 リコト「へえ、ボクも昔ねーちゃんと歌ったんだ!」 これから先、ボクが神様に心の底から感謝することが出来る日が来るのかは分からない。 とりあえず今は本当の仲間に出会えたことを感謝しよう。 神様と、ねーちゃんと、ファイアワークスの仲間達に。 リコト「ボクもいつかファイアワークスの皆みたいに強くなれるかな?」 ペガは躊躇いなく断言した。 ペガ 「なれますよ――優しさがあれば、強くもなれるんです」 ペガが差し出した手を、ボクは躊躇いがちに握り返した。 ===================================================== ========================================= ―夕焼け小焼けで日が暮れて ―山のお寺の鐘が鳴る ―おてて繋いで皆帰ろ ―からすと一緒に帰りましょ =========================== ==================== リコト「ボクも強くなるよ、例えハーフエルフだとしても――凄いだろって誇れる様に」 -fin- ============================================================================================ ===================================================== =============================== ================ ========= 深夜のサンクトゥス・フルゴルは静寂に満ちている。 淡い月明かりが白く照らす街を歩く人影に近寄る影がひとつ。 振り向いた少年の手には月明かりを受けて白く輝く石が乗っている。 アレン「あれ…? ペガじゃねーか、こんな時間に何してんだ?」 ペガ 「その声は…アレンですか、あなたこそ何を?」 アレン「俺のねぐらはこの近くだからな。 こんな時間に足音がするなんて妙だと思ってな……何処行くんだ?」 ペガ 「…………港です」 アレン「港? こんな時間に船なんか出てるのかよ」 ペガ 「ええ、今夜は特別に出るんですよ……新大陸行きの船が」 アレン「新大陸? ああ、お前らが調査に出てるっていう」 ペガ 「はい。 その長期探索部隊が明日の早朝に向こうで現地にいる探索部隊と落ち合うことになってるんです」 アレン「もう長期探索なんてするのか? かなり危険だと思うが……」 ペガ 「危険は承知です。 黙っていられる状況でも無いんですよ」 アレン「そうなのか、まあ生きて帰ってこいよ」 ペガ 「元密偵の実績を評価して貰った訳ですから、期待には応えますよ。 ああ、あなた達への伝達役はこれからリコトになるからよろしくお願いします」 アレン「それでこないだのに同行してたんだな、気を付けてな」 ペガ 「ええ、またその内」 僕は真っ暗な街を名残惜しみながら港へ向かった。 数日前、ギルドが襲撃されてイグさんが大怪我を負った。 あの時僕は何も出来なかった。 ただイグさんを助け出すことに精一杯だった。 イグさんを救出できたという意味では最悪は避けられたのだろうが、それでも僕の自信を奪うには充分過ぎる出来事だった。 ――ギルマス代理を守る。 ギルドメンバーとして当然の責務さえ果たせずに何がファイアワークスの一員だろうか。 今回襲撃者を探すという目的で予定よりも早く結成された長期探索部隊に選ばれたことは嬉しい。 だからといってイグさんの復讐をしようという訳でもない。 ただ――ファイアワークスとしての誇りを取り戻す為に。 現大陸で巻き起こる不穏な空気はきっと仲間達が晴らしてくれると信じて。 汽笛が鳴り、船が出る。 白み始めた東の空に向かって。 いざ行かん、 漆黒のカーテンを越えて――――
https://w.atwiki.jp/wiki14_tokihirosato/pages/124.html
場所案 今年度、佐藤研で「SATOスペシフィック(2007年度佐藤研究室制作プログラム)※仮称」を実施します。限定されたユニークな場所や条件を選び、佐藤研究室メンバー全員で実験的な表現を試みるプログラムです。次回ミーティング時(5/18)までに各自、展示創作展開できそうな場/空間などをリサーチしてきてください。皆さんの自由な発想で興味のあるアイディアを集めてきてください。特に今までに無いような新しい場や空間の提案を期待します。(SATOスペシフィックとは、Sato-specificであり、Site-specificからのもじりです。) キーワード #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (23.JPG) 去年のフィールドワークで行った利根川沿いの大駐車場です。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (30.JPG) 利根川釣り場 (田中) コメントフォーム 「SATOスペシフィック」の展示場所案のページを作りました。皆さん思いついた場所などを書いてもらえれば。(研究室のホワイトボードのキーワード、ここに載せても平気ですか?) -- 田中 (2007-05-16 22 54 02) 一平くんお疲れさまです。ページ作成ありがとうございます。これからみんなで活用していきましょう! -- 菊地 (2007-05-17 22 22 25) 名前 コメント